秋の行事「十五夜」
毎年秋にある日本の風物詩です。
しかし「十五夜ってなに?」
そう言うお子さんもいるかと思います。
答える親としても十五夜の行事をちゃんと知らなかったりしませんか?
ましては十五夜ってお月見でススキを飾ってお団子食べて月にはウサギがいて・・と言うイメージしかなかったりしませんか?(はい、それは私です)
子供の「なんで?」にどう答えてたらいいのか。一緒に知っていきましょう!
なんで十五夜はうさぎなの?
なんで十五夜はうさぎなの?なんで月にうさぎがいるの?
さて、それはなんででしょうか?!
私たちは昔「月にはうさぎがいる」と教えてもらった事があるかと思います。
でもなんでそう言うのか?
昔からインドにこんなお話があります。
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『昔々、天竺にサルとキツネとうさぎの3匹がいました。
3匹は何故自分が人間ではなく動物の姿をしているんだろう。前世できっと悪いことをしたからじゃないか?
そう思い、「ならせめて今から人の役に立つことをしよう!」と話し合いました。
それを見ていた帝釈天様は自らお腹を空かせた老人になり、彼らがどのように善行を行うのか試してみようと思い、3匹の前に現れました。
お腹を空かせた老人に3匹は「やっと人の役に立つことができる!」と喜んで老人のために食べ物を探しに行きます。
サルは木登りをして木の実や果物を。キツネは鳥や魚をとってそれぞれ老人に差し出しました。
しかしうさぎは一生懸命頑張ってもサルのように木の実や果物を、キツネのように鳥や魚をとることができずに何も持って来ることができませんでした。
するとうさぎはサルとキツネに言いました。
「もう一度食べ物を探しに行くので火を焚いて待っていてください」
そう言って再び食べ物をとりに行きましたが、また何もとることができずに帰って来ました。
そんなうさぎに対してサルとキツネは嘘つきだと攻め立てました。
するとうさぎは
「私には食べ物を獲る力がありません。
何もできない私ですがどうぞ私を食べてください」
と言って自ら焚き火に飛び込み老人にこの身を捧げました。
これを見た老人はすぐに帝釈天様の姿に戻り
「お前達の優しい気持ちは良く解った。
今度生まれ変わる時にはきっと人間にしよう。
それにしてもうさぎには可愛そうなことをした。
月の中にうさぎの姿を永遠に残してやろう」
こうして月にうさぎの姿が残ることになりました。
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こうしてうさぎは月にいると言われるようになりました。
ちょっぴり悲しい話ですね・・・。(;;)
なんで月にうさぎがいるの?
と聞かれたらこのお話を聞かせてあげてください。
なんで十五夜はお団子なの?
さて、続いての「なんで?」はお団子です。
十五夜の日に三方(さんほう)にお供えものとして飾るのですが、
これは団子を満月に見立てています。
確かに団子はまん丸お月様だ・・!
お供えするときは十五夜にちなんで15個飾ってくださいね。
ちなみにお団子を食べると幸せや健康などを得ることができるとか(^^)
また地域によってお団子の形が異なったり、あんこを添えたりしています。
あんこと団子・・。合いますよね♡
他にもこの時期に収穫した里芋や(こちらも丸いですよ)栗、大根、ぶどう
などをお供えしますが、その中でもぶどうなどつるのあるものは
お月様との繋がりを強くすると言われています。
月が眺められる位置に置いて十五夜を楽しんでください!
なんで十五夜はススキなの?
もともと稲穂が主流だったのですが、収穫前なので稲穂に見立てて
ススキを飾るようになりました。
ススキは月の神様をお招きする「依り代」として備えられています。
こちらも十五夜にちなんで15本飾ります。
飾った後は軒先に飾ると1年病気をしないと言われています。
是非とも飾りましょう!(^^)
まとめ
いかがでしたか?
こうしてみると十五夜にはそれぞれにちゃんと意味があるんですねぇ。
これできっと子どもの「なんで?」に答えられるはず!!
そして今年の十五夜は9月24日。
お団子やススキを飾り、みんなで月を眺めて
楽しんではいかがですか?(*^0^*)