これから那智の火祭りに家族で行くなら絶対、事前把握しておくべきはお祭りの起源。
お祭りがどうしてできたのか、日本の歴史に詳しくなくても分かる起源を紹介します。
そもそもこの那智の火祭りとは、歴史や自然が関係しているんです。
那智の火祭りの起源
日本書紀とか古事記って聞いたことがありますよね。
自分も歴史が苦手だけど名前くらいはなんとなく知っています(^^;。
歴史嫌いな方にもわかるよう簡単に言えば、日本の歴史書ですね。
そのどちらにも登場するほど有名な天皇が関係しているのが那智の火祭りです。
日本の最初の天皇は、神武天皇といいます。
実在かどうかに関しては微妙なところですが。
なにせ神話レベルの話もあるくらいだから。
神武天皇が日本を統一する旅をしていた時、熊野の辺りで光る滝を発見したのです。
滝は水の集まるところ。
さらに水というのは昔から生命の源といわれているパワースポット。
その滝を見つけた神武天皇は、そのあと運気が上がって
日本統一を成し得たとされています。
それでこの滝は御利益抜群な場所とされたんですね。
その後仁徳天皇が、滝に水の神様を祀る熊野那智大社という神社を作りました。
神社ではその神様のために年に一度お祭りをします。
この神社では神様の参道を清めるのに、年に一度
火のついた松明でお清めをしたそうです。
このお清めが那智の火祭りとして、今も神様の環境をキレイにする
お祭りになっているのだそうです。
那智の火祭りにはこんな由来があったなんて
那智の火祭りの由来は、祭りは水の神様の環境を浄化する儀式からきています。
でもなんで儀式がお祭りになるのか?というところなんですけど。
昔から水は生命の源で、火や炎は活力の源と考えられていたんですね。
水がないと植物も人も死んでしまいます。
そして火は、熱い活力があるイメージですね。
この二つを合わせると、生き生きとした力みたいなものが想像できます。
つまりそれは健やかに育つということにつながるのです。
古代の日本は、今と比べると質素で簡素な食事や生活スタイルでした。
ちょっとした天候不良や、流行り病とかが大きく影響した環境でした。
だから活力とか、健やかっていうのは理想だったのかもしれません。
そんな水の集まる滝を初代天皇が見つけたわけですから、御利益抜群に感じるわけです。
どうかスクスクと人も植物も育ちますようにとお祈りしますよね。
さらには、その神様が力を発揮しやすいように環境をきれいにしてあげたいと考えたんですね。
そこで炎で浄化するという考えが登場します。
ちなみにこの火祭り、扇子や扇を使って
田楽舞といった豊作祈願が行われます。
それで別名、扇祭とか扇会式法会ともいわれています。
日本の無形文化財にも指定されています。
熊野那智大社の御利益であなたもハッピーに
熊野那智大社は水の神様が祀られている神社です。
そしてその神社は水に関係した御利益があります。
水の御利益って、美味しいお水が飲み放題なんていうことじゃないです。
水は生命の源、この生命に関係するところに御利益があります。
例えば農業繁栄はもちろん、それ以外に健康祈願もあります。
流れが良いところから、人間関係で悩んでいる人にも御利益があります。
豊作というところでいうなら、子宝にも御利益の期待があります。
日本の神様は寛大であらゆるお願いに前向きに応えようとしてくれるんですね(^^)。
だから心を込めて御祈願すれば期待通りじゃなくてもハッピーな気持ちに導いてくれのす。
なので、疑心暗鬼にならずに素直な気持ちでおまいりするのが一番ですね。
那智の火祭り まとめ
熊野那智大社は和歌山県の山間にあります。
特に熊野の山間は多くの神様が住んでいたといわれるパワースポット。
だから火祭りを中心に山の神様に御利益を得に行くにはいい場所です。
子供達にも日本の神々について教えてあげたら面白いですね。
日本の歴史は不思議なことに、ある時期から伝説が混じり始めます。
それを織り交ぜて教えてあげると、日本の歴史を好きになってくれるかも。
那智の火祭りはその最初の一歩としてもおすすめの祭事です。