世界遺産の施設を有する仙厳園。
2018年話題の島津家のお屋敷の跡です。
広い敷地内はパワースポットとしても有名で、癒しや安らぎを求めて観光客が押し寄せています。
お土産にしたいお守りって?
仙厳園って神社だったの?
ぢゃんぼ餅、食べたい!!
世界遺産に登録された仙厳園。
見所やおすすめのお土産、世界遺産に選ばれた理由などを調べてきましたよ!
仙厳園が世界遺産に!スポットはどこ?
2015年に世界遺産に登録された仙厳園。
これは「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」のカテゴリーで仙巌園内にある反射炉跡を含む『旧集成館』および『旧集成館機械工場(現尚古集成館 本館)』が世界遺産に登録されたものです。
仙厳園は大名庭園でありながら、近代日本の産業をリードしている施設でもあったんですね。
施設内には日本ではごく初期の技術であった水力発電の跡などもあって、見学のしがいがありますよ♪
仙厳園内には当時のお殿様の生活や文化などを垣間見られる展示も多くありますが、ちょっと足を伸ばせばトレッキングコースなどもあり、ヒーリング効果を求めてやってくるお客さんも多いとか。
なかでも、『御庭神社』はパワースポットとしても有名です。
なぜなら大正7年、全国に散在していた13の神社を合祀したものだから。
13の神様が同時に願いを聞いてくれるということは、ご利益も多そうですよね!
御庭神社ではお守りを授けてくださっていて、これが島津家の家紋
『丸に十の字』が刺繍されたもの。
自分用にもお土産用にも喜ばれそうですね♪
仙厳園にあるもうひとつの神社、『猫神神社』ではペット守り(猫守り)をいただくことができます。
全国でも珍しい猫を祀った神社です。
絵馬も可愛らしい猫がモチーフになったもの。
おうちに猫を飼っていらっしゃるなら、忘れずにお参りしたいですね。
尚古集成館の魅力をご紹介!世界遺産に選ばれた理由も納得!?
1820年代より、植民地化政策を採る西欧列強は、南から中国・日本へと迫ってきます。
それにより日本最南端を統治する薩摩藩はその矢面に立たされることになります。
嘉永4(1854)年に藩主となった島津斉彬は、幕府・諸藩が軍備増強ばかりを主としていたのに対し、西欧諸国と対等な関係を築くため産業の育成・社会基盤の整備にも重点を置いたのです。
現在の仙厳園に反射炉やガラス工場を建て、
これらの工場群を「集成館」と名付けました。
斉彬はこの地を中心に、造船・造砲・ガラス製造・紡績・写真・電信など多岐にわたる事業を展開させることになるのです。
いずれの事業も蘭学書頼りで、いく人もの蘭学者を呼んで研究に当たらせましたが、それでもわからないことはたくさんありました。
そこで足りない分は日本在来の技術でおぎない、独自の設備を構築したのです。
明治になると、集成館事業で活躍した人物が日本国内の工場に技師として招かれて指導にあたります。
集成館は近代産業の礎を築く役割を担っていくことになるのです。
世界遺産に登録された理由としては、19世紀の世界で、非西洋地域において日本だけが短期間での近代化、工業化に成功したことが高く評価されてのことです。
当時は日本を強くすることが第一に考えられていたのでしょうが、
そのお陰で私たちは美しいお庭を見たり、薩摩切子のような工芸品を
手にすることができるのだから、ありがたいですよね♪
ちなみに最初にかいた『ぢゃんぼ餅』はここ磯のソウルフードで、
小さなみたらしのお餅に串が2本刺さっているのもの。
『ぢゃんぼ』は『両棒』が転訛したものだと考えられています。
2本の串は『両棒』つまり上級武士が腰に差した2本の刀を模したもの。
薩摩藩の武士の大半は郷士か下級武士で刀は1本差すのがやっと。
庶民がそれを皮肉ったものだと考えられています。
歴史も興味深いですが、とっても美味しそうなお餅!
出掛けた際にはぜひ味わってみたいものです。
仙厳園やその周辺にお店があって気軽にいただけますよ♪
日本の産業について勉強するもよし、ぼんやり景色を楽しむのもよし。
しっかりした靴でトレッキングに行くもよしで、何通りもの楽しみかたができる仙厳園。
いい体験ができるといいですね!