鹿児島弁の方言でチェストの意味は?暗号に使われていたってほんと?

日本全国には色んな地域に、その土地独特の方言、沢山ありますね。

標準語とちょっとだけイントネーションが違うなら聞いてもなんとなくわかる。

南で特徴的な方言というと鹿児島弁でしょう。

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その鹿児島弁 なんて言っているの?

かなりクセが強いので、なんて言っているのか初めて聞くとわからない。

なかには何度も聞いていると、前後の文章からなんとなくわかる意味合いのものもあります。

でも何度聞いても分からない言葉も。

鹿児島弁で早口に笑いながら言われると正直さっぱりわからない。

例えば、鹿児島で「オジャッタモンセ」なんて言われたことないですか?

 

旅行で鹿児島に行ったなら、旅先のお土産屋さんできっと聞いているはずですよ。

初めて聞く人には何のことだかさっぱりわかりませんね。

「オジャッタモンセ」は「いらっしゃいませ」という意味なんです。

 

それから「アイガトモサゲモシタ」はどうでしょう。

「アイガトモサゲモシタ」は「ありがとうございました」」です。

 

ここまできたらなんとなく特徴を掴めましたか?

 

モシタ」は「~ました」など丁寧語の表現の際、語尾に使う言葉です。

 

では「ユッサオサイジャイモシタ」とはどんな意味でしょう。

これは「ようこそおいでくださいました」なのです。

 

「~モシタ」と言われたら、丁寧に挨拶されているということです。

ただ早口で言われると全然分からないことが多いのが鹿児島弁。

まずは何度も聞いて慣れることが大切でしょう。

鹿児島弁でチェストってどういう意味?

 

鹿児島の方言のなかで気合を入れるときの、掛け声として言われるのが

「チェスト」です。

このチェストはなぜ、鹿児島で使われているか。

 

諸説あります。

でもいずれにしても、この鹿児島とチェストには深い歴史があるんです。

 

鹿児島では古くから示現流という古流剣術が盛んでした。

この示現流の気合としてチェストが使われていたと思っている方も多いでしょう。

でも示現流を調べてみると、その気合は「チェスト」ではなく「キェー」なんです。

じゃあなぜ、チェストが気合の掛け声として広まったのか。

 

大河ドラマ「西郷どん」にも登場する島津斉彬。

死後、家督を継いだのは弟島津久光。

久光さんは1863年に横浜で生麦事件を起こします。

 

教科書にも載っている生麦事件、聞いたことはあるという方もいるでしょう。

簡単に言えば、殿の前を通り過ぎたイギリス人を「無礼もの」と

怒って殺しちゃった事件です。

 

これをきっかけにイギリスともめて鹿児島湾で薩英戦争が起きるわけです。

 

ちなみに薩摩とは鹿児島の前の名前です。

 

戦争の前に血気盛んな薩摩隼人はイギリス人を倒すため訓練を始めていました。

チェストは英語で棚という意味のほかに、胸という意味があります。

薩摩では胸を攻めろという意味で「チェストを攻めろ」と稽古したのだとか。

ここからチェストは、気合を入れて攻めろという意味で使われるようになったそうです。

ちなみに薩英戦争は徳川幕府の仲裁で和解しました。

 

さらに最終的にイギリスと薩摩は超仲良しになりました。

「お前、けっこうやるな」「お前こそ」と、男らしい感じです。

 

鹿児島弁の歴史!暗号に使われていたって本当⁉

そして鹿児島弁は、さらに奥深い秘密があります。

暗号として使われていたという歴史があるのです。

 

薩摩藩や鹿児島弁に大きな影響を与えているのは島津家。

島津藩は公家とのつながりがある藩でした。

大河ドラマにも登場した篤姫は島津藩から徳川将軍にお嫁にいった女性です。

この女性は島津斉彬の考えで公家の近衛家に養女となり公家の女性として嫁に行きました。

その方が幕府への影響を考慮しても島津藩として都合が良かったからです。

当時の日本はとっても不安定でしたから。

 

参勤交代で江戸にいた殿様は幕府や他の藩の情勢に敏感になります。

情報一つで自分の藩が潰れるかもしれないわけですから、必死です。

島津藩も薩摩にかえる家来に情報を伝えていたのです。

早口の鹿児島弁に暗号のように情報を含ませると、

他の人には何のことかわかりません。

こうした言葉を隠密語といいますが、鹿児島弁はこうして形成されたと言われています。

 

また、太平洋戦争の最中にも潜水艦からの通信を鹿児島弁で行っていました。

アメリカ軍が盗聴しても鹿児島弁では翻訳できないというのが理由だとか。

 

どちらも歴史の裏舞台の話で、諸説あるところです。

鹿児島弁 さいごに

鹿児島の方言は奥深い歴史によって形成された言葉でもあります。

聞きなれない人には何を言っているかわからないこともあります。

でもこの聞きなれないというところが鹿児島弁の良さでもあったという訳です。

巧みにこの特徴を生かした島津の殿様は素晴らしい能力をもっていたということでしょう。

鹿児島弁の歴史を知ると、もっと鹿児島弁を聞いてみたくなります。

ぜひ生の鹿児島弁を聞きに、鹿児島に旅行してみては。

 
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